花粉症の時期、突然鼻から大量に鼻血が
でてきて(30分以上)止まらなくなって
一時したら止まり、また出てての繰り返し。
あまりにも鼻血の量が多いので不安です。
これは花粉症が原因なのか?他の病気なのか?
止め方などをしりたい方、病院に行った方がいいのか
分からない方に向けた記事です。
花粉症の時期鼻血が止まらないのはなぜ?
花粉が多く飛ぶ時期になると花粉症の人は、
アレルギー反応を起こして体に負担がかかり
免疫が低下します。そんな中鼻血を出すという事は
さまざまな視点からみる必要があります。
- 鼻の血管を傷つけてしまう
花粉症の時期にどうしても、爪や鼻をかんだときに傷つけてしまう
箇所が鼻の中ですが、鼻の中には無数の血管があり、
写真にでている「鼻血がでやすい場所」と赤い文字で書いてある所を
キーゼルバッハ部位といいますが、
この鼻の穴を仕切る壁の前方からの鼻血が大半をしめます。 - 花粉症の薬
花粉症の薬を飲んでいる人は、副作用で眠気が襲ってきたり
頭がぼ~っとする方など花粉症の薬は副作用があります。
鼻噴霧用ステロイド薬や抗ヒスタミン剤や鼻炎薬
を使用すると副作用の影響で鼻の粘膜が乾燥する場合があります。
乾燥している状態では、鼻をかんだだけでも鼻血がでてしまう事があります。 - 先天性、遺伝性
生まれつき、鼻の穴の真ん中の壁が曲がって先ほど説明した
キーゼルバッハ部位を傷つけてしまいやすくなり
鼻血がでやすい人がいます。
またオスラー病という難病で鼻血がでやすい
血管に異常をきたす病気があります。 - 病気
普通は、鼻血をだしても自然に止まる事がほとんどですが
長時間の鼻血は何か病気が潜んでいる場合があります。
高血圧症、白血病、血管腫、上顎洞がん、動脈硬化など
血液を正常につくれなくなる事や腫瘍ができて鼻血が
止まらない症状がでる場合もあります。
高齢になると動脈も硬くなってしまい血流の流れが悪くなり
血流の弾力性が悪くなり出血がでやすくなる動脈硬化など
花粉症とは関係ない病気という可能性もあります。 - 自律神経の変化
人間には、交感神経と副交感神経のバランスをとりながら生きています。
交感神経は、興奮した緊張状態の時
副交感神経は、落ち着いてリラックスしている状態
花粉症の時期は、この2つの自律神経が乱れやすくなります。
そしてこのバランスが乱れるとアドレナリンが大量に分泌して
毛細血管が破裂して鼻血がでやすい状態になります。
花粉症の時期鼻血が止まらない時の止め方は?
なかなか止まらない、大量の鼻血がでたら
貧血になると心配されると思いますが、
落ち着いて下さい大抵の場合、止血できます。
鼻血の正しい止め方は?
鼻血がとまらない時、止める順番を説明していきます。
- 椅子に座ってリラックス
まずあわてないで、リラックスして下さい。
興奮すると交感神経が乱れてさらに鼻血がでるので
リラックスして椅子に座りましょう。 - 少しうつむきます
リラックスしたら顔をうつむいて下さい。
鼻から血が垂れてきても大丈夫です。
ティッシュやタオルで拭きとってもいいですが
鼻の中を傷けないようにして下さい。 - 小鼻を10~15分抑える
ここが1番重要です。先ほども説明した通り
出血の主な原因は、細かい血管が集中している
キーゼルバッハ部位を圧迫して
出血を止める事です。鼻血が止まるまで最低でも5分は
小鼻をつまんで止血しましょう。
小鼻の場所は、鼻の両側の膨らんでいる部分です。
分からなければ、
動画を貼っていますので、見て下さい。
動画にある2分12秒あたりから鼻をつまんでいますので
この部分を抑えて下さい。 - 血管を冷やす
鼻にある血管は、冷やすと血管が縮み
止血効果がありますので小鼻をつまんでいる時に
一緒に冷やして下さい。
鼻血の間違った対処は?
- ティッシュを鼻に入れる×
みなさん結構やりがちですけど
鼻にティッシュを入れて
血が止まったとしても最後取り外す時に
血の塊ごと取ってしまい、また血管にダメージを与え
鼻血が再び出てくる事がありますのでティッシュは
入れないで下さい。 - 鼻の上部を抑える×
上部を抑えても止血効果はありません。
キーゼルバッハ部位の小鼻を抑えて下さい。 - 上を向く×
鼻血がでたら上をむく人が結構多いですが
上を向くと血を飲み込み胸やけを起こします。
それに血が喉へと逆流してしまうおそれがあり危険です。
私も小さい頃は、上を向きなさいとよく両親に言われてきましたが
現代では、ややうつむく姿勢が正しいので間違っても上を向かないようにして下さい。 - 首の背を叩く×
首を叩いても何にも効果がないです。
それどころか、脊髄への衝撃を伴いますので
たいへん危険な行為です。
花粉症の時期鼻血が止まらない場合病院は行くべき?
もし、こんな症状がでたら病院に行くべきという事を説明します。
どんな状態になったら病院に行くべき?
- 30分以上鼻血が止まらない場合
先ほど紹介した、鼻血の止め方で試しても
鼻血が30分以上止まらなければ病院に行くべきでしょう。
たいていは、正しい方法で止血すれば止まるはずです。 - 鼻に刺激を加えていないのに頻繁に鼻血が出る
鼻血が出る原因はほとんどがキーゼルバッハ部位
を傷つけてしまう事ですが、もし鼻をかんでいない
爪で傷つけていない場合で突然鼻血がでてきてしまい
それが1日に何回もでるという場合は、他の病気の可能性がありますので
病院に行く事をオススメします。 - 大量に出血
頻繁にでる場合や大量に出血する場合は、貧血にも注意が必要ですので
一回病院で診てもらうと良いと思います。
鼻血で病院に行く場合はどこに行けばいの?
耳鼻咽喉科か、緊急であれば救急外来へ行きましょう。
私の妹の話になりますが、鼻血が止まらなくなり
耳鼻咽喉科に行き治療してもらいました。
治療といっても、血管収縮性のある薬液をガーゼに浸して
10分くらい鼻に中に入れて解決しました。
それ以降妹は鼻血が出る事はなくなりました。
もし、鼻血が長時間止まらない場合や、
頻繁に大量にでてしまう場合などは
病院に行って早く医者に診てもらって下さい。
治療といっても私の妹みたいにできる簡単な治療なので
安心して病院に行って下さいね。
まとめ
花粉が飛び散る時期は、体の免疫事態が弱って自律神経の
乱れからあらゆる症状が現れます。
鼻をかきむしったり、かみすぎて鼻の中の血管にダメージを与えないためにも
花粉症対策をすることが1番の解決策です。
外出する時は、鼻にワセリンを塗ってからマスクやメガネをし
家では、空気清浄機などを使用してできるだけ花粉を
体内に入れない工夫をして下さい。
もし、頻繁に鼻血がでたり長時間止まらない場合は
病院に行き相談して下さい。