鏡餅って正月に神棚に飾りますよね。
そもそも飾る理由って何?
いつからいつまで飾る日とか決まってるの?
そんな鏡餅餅について、お答えします。
鏡餅を飾る理由は?
鏡餅を飾る場所はどこ?
鏡餅を飾る日にちはいつからいつまで?
実は、我々特有の文化に関係していたんです。
鏡餅を飾る理由は?
飾る理由は、鏡餅の由来を知ることでわかってきます。
もともと日本には様々な神様がいると信じられています。
その神さまの中に、歳神様がいます。
歳神様は、穀物神様とも言われていて、1年を無事に過ごせるように
パワーを分けてくれる神様です。
歳神様は、普通の神様と違い自然や穀物に宿ります。
穀物とは、稲のこと。稲は餅・・・
鏡餅を飾るのは、歳神様に宿ってもらうため
その神様が宿った鏡餅を召し上がって
1年間無業息災で過ごせますと願う行事です。
鏡餅という名前の由来は?
鏡は、神鏡(しんきょう)と言われていて、
神聖な鏡という意味です。
その昔、鏡は神様を崇める行事にお供えする物でした。
そんな大切に扱われていた鏡は昔、丸い形をしていたんです。
それが鏡餅に似ていることから鏡餅と呼ばれるようになったんです。
鏡餅はなぜ二段重ね?一段重や三段重はだめ?
鏡餅は歳神様が宿る神聖なお供えものですが
2段にすると福や徳が重なる、又は年が重なるという
縁起がいいという理由から2段なんです。
三段重ねにしたらどんな意味なの?
台所にも、お神様がいるのを知っている人は少ないかもしれませんが、
台所を守る、火のけを守る神様を荒神様といいます。
この荒神様は、三宝神とも呼ばれ、神様が③人います。三段にする理由はこの三宝神である荒神様からきているため、3段にしても問題なし。
一段重ねはやめておきましょう。
2段にすると、福や徳が重なり縁起がいいものですが
1段重ねだと、1回しか幸せが続かないと
いう意味で、縁起が悪いとされています。
地域や個人によって考え方はそれぞれ違ってきますので何が正解とは
いいきれません。自分にあった方法を選んでいきましょう。
鏡餅を飾る場所はどこ?
鏡餅を飾る場所は、神棚以外にも置いてもいい場所があります。
これから説明する場所に置く事で様々な意味が異なりますのでチェックしてみてください
- 台所
神様の名前:荒神様(こうじんさま)
火や台所を守って下さる神様です。 - トイレ
神様の名前:厠神様(かわやかみさま)
トイレの神様ですが、女性にはありがたい神様で女神とも言われています。
出産や妊娠を助けて下さる神様という意味の神様です。 - お風呂、洗面所
神様の名前:水神様(みずかみさま)
飲み水、田んぼ、井戸水を支配する神様ですが、
昔は水を貯めれるタンクという物がなく水不足で悩まされていました。
そんな時に雨がもっとふりますようにと水神様に頼んでいたんです。
水は人間にとってなくてはならないエネルギー源です。これを絶やさなで
1年を無事に迎えるという意味で水神様がいます。 - 居間、寝室
神様の名前:納戸神様(なんどかみさま)
女性の神様とされ、家族が1年無事に過ごせますようにと願う総合的な意味でもあり
子供のリビングにも置いてもいいでしょう。
昔は、田んぼの神様として豊作を願う意味でもあり
米は今のお金と一緒ですのでお金に困らないようにと願う人にもいいでしょう。
鏡餅は玄関に置いてはいけない?
鏡餅は歳神様が宿ってもらえるため飾ると説明しましたが、
歳神様はいったいどこから降臨してくるんでしょうか?
高い山からご来光と一緒に降臨してきます。
歳神様が迷わずに家に来て下さるように
できるだけ高い位置に鏡餅を置くように神棚に置いてるんです。しかし。
日本の玄関は1段低い場所にありますよね?
低い所に置いてしまうと歳神様が迷ってしまいますので、玄関付近には置かないようにしましょう。
鏡餅はどこに飾るのがベスト?
高い所である床の間がいいでしょう。
床の間がないのであれば、神棚がいいと思います。
神棚がないのであれば、一番大事な部屋(なるべく高い所)に飾るのがいいと思います。
鏡餅を飾る日にちはいつからいつまで?
歳神様は、正月の1日に降臨されるといいますが
その前に飾りつけましょう。
ベストは28日です。
飾る日で縁起が悪い日は?
- 12/29
語呂合わせで二重苦という意味になってしまいます。 - 12月31日
一夜飾りで縁起が悪いとされています。
鏡餅をおろしていい日は?
鏡開きの1月11日になります。
鏡開きとは、鏡餅を下して食べてもいい日です。
神様は、1月1日に降臨して松の内までいるとされています。
松の内は、門松を飾っておく期間
つまりお供えをしている期間を松の内といいます。
松の内は関西15日、関東7日で日にちが違います。
まとめますと
鏡餅は、26、27、28、30日どれか好きな日に飾り
29日と31日は避ける。
松の内は神様を迎えている期間ですのでまだ鏡餅を下さないで下さい。
1月11日になったら下して神様の力が入ったお餅を食べましょう。
まとめ
鏡餅一つとって深い歴史があって今までその文化や信仰の
名残が今でもあって私たちは知らず知らずに行ってきたんですね。
しかし、今回鏡餅も飾る理由がある事を知ったと思いますので
私たちが今年1年間無事に幸せに暮らせるように
知らないお友達やお子さんに正しい知識を伝えて下さい。
では、良い年をお迎え下さい。