灯油をうっかりこぼしてしまった
例えば、
・車内で
・家の中で
・衣類についた
・手についた
・ガソリンスタンドで
いろんなシチュエーションが考えられるので
それぞれの対処方を説明していきます。
そもそも灯油の危険性は低いと言われているけど本当?
臭いを消す方法も紹介しているので
ぜひ最後までご覧ください。
灯油をこぼしたらする事
灯油は、ガソリンと違って揮発性が低い
つまり、蒸発しにくい灯油はほっておくと
臭いがこもる特性があります。そんな灯油はさっさと処理したいところですね。
早速ですが、まずやってほしい事は2つ
1、吸い込ませる
2、換気する
1、吸い込ませる方法
灯油の液体をまず吸い込ませましょう。
ほっておくと、たいへん危険で衣類はシミにもなります。
吸い込ませる物は、
新聞紙、キッチンペーパーがベストです。
ウエス(タオル)などでもOKですが、
すぐに捨てれる物が好ましいでしょう。
2、換気する
灯油の揮発性は低いといっても、
時間が経てば自然と揮発していきます。
車、家の中でこぼした場合はまずは、換気してください。
この2つの事は、どんなシチュエーションでこぼしても絶対にやっておきたい事なので覚えておいてください。
それではシチュエーション別で詳しく説明していきます。
車の中で灯油をこぼしたら?
車の中、座席やマットにこぼしたらまずは
1、窓を開けて換気
臭い、危険性を避けるために
まずは窓を開けて換気をしてください。
2、新聞紙で灯油を吸い込ませましょう
こぼれた灯油を新聞紙か、
キッチンペーパーを使い手で押し付けて灯油を吸い込ませてください。
3、おもしを乗せてしばらく待つ
完全に灯油を吸い取ってもまだ灯油は座席にしみ込んでいる可能性があります。
新聞紙の上に重たいものを乗せて、数分待ち吸い込ませましょう
おもしがない場合は、手で押さえつけて数分待ってください。
マットにこぼしてしまったら、ある程度新聞紙で吸い込んだ後
中性洗剤(手洗い、食器用洗剤)を使い、マットを洗い流しましょう。
4、アルコールを含んだ除菌剤を使う
灯油はアルコールに分解される特性を持っているので、
アルコールを含んだウェットティッシュで溢れた箇所を拭くと、より効果的です。
5、臭い消す
臭いを消す方法は2つあります。
・消臭スプレーを使う
・揮発させる
まず試して頂きたいのが、灯油を揮発させる事。
車の窓を開けっぱなしで3日間くらい放置させましょう。
僕も灯油をこぼした事、何回もありますがほとんどの場合
3日間もすれば臭いは自然と消えます。
3日間も待てない方は、扇風機などを使い風をあててやると、揮発スピードが上がるので早く匂いがなくなります。試してください。
しばらく換気しても臭いが残っている場合は、消臭スプレーを使い臭いを消してください。
・家の中でこぼしたら?
フローリング(カーペット)にこぼしてしまった時たいへんですよね。
そんな時は、
1、窓を開けて換気
窓を開け、キッチンの換気扇、ファンが付いている場合は回してください。
2、新聞紙かキッチンペーパーでふき取る
灯油はアルコールで分解されるので、
アルコールを含んだウェットティッシュも効果的です。
3、粉上の洗剤を置く
フローリング自体にしみ込んでいる場合は、
表面だけを吸い込ませてもなかなか臭いが取れません。
洗濯で使っている粉状の洗剤を、
こぼした場所にカップ一杯分を置いて数分待ちましょう。
粉状のものは灯油の成分を吸い取る働きがあります。
粉状であれば、小麦粉でも片栗粉でもOKです。
4、掃除機で粉を吸いこむ
洗剤などの粉は掃除機で吸い込んでください。
5、扇風機をあて換気
揮発するスピードが格段に上がるので
臭いがなくなるまで風を当て続けてください。
衣類に付いたら?
洋服についてしまった場合は、
少量であれば、外に影干しておくだけ長くても1週間で臭いはすぐに消えます。
結構ついてしまった場合は、シミになる可能性も考慮して
食器で使っている中性洗剤を使い洗いましょう。
やり方は簡単です。
1、洗剤をぬるま湯と混ぜる
2、混ぜたぬるま湯でもみ洗いする
3、洗濯機で洗う
洗濯機で洗う場合は、灯油が完全に落ちているか確認した後
単品で洗ってください。
それでもシミや匂いが残っている場合はクリーニングに持って行きましょう!
手に付いたら?
手に付いた灯油の臭いは石鹸で洗ってもなかなか臭いが落ちません。
そんな時は、サラダ油を使います。
揚げ物料理とかで使っているサラダ油です。
洗い方は簡単です。
1、スプーン大さじ一杯くらいのサラダ油を手に取ります
普段、揚げ物に使っているものでOK!
手になじませましょう
2、石鹸を使い洗い流す
灯油の油とサラダ油を混ぜ合わせるなんて変な感じですが、
サラダ油は、灯油の成分と同化します。
最後に石鹸で洗い流すと、灯油の油も一緒に綺麗に洗い流せるので匂いも完全に消えるという原理です。
ガソリンスタンドでこぼしたら?
大量にこぼしてしまった場合は、すぐに店員さんを呼んでください。
少量であれば、近くにウエスがあるのでウエスで吸い込めば大丈夫です。
灯油のポリカンにべっとりくっついた状態で車内に持ち込むと車内がすごく匂うので
ポリカンの灯油は完全にウエスでふき取ってから持ち運びましょう。
やってはいけない対処方
灯油は油です。
水を濡らしたタオルで拭いたら逆に油を拡散してしまうので水洗いはNG。
灯油がついた衣類、タオルなどは、
直接洗濯機で洗うと洗濯機が臭くなる
だけでなく故障の原因にもなるので注意が必要です。
灯油の危険性は?
灯油はガソリンと違って特別危険ではない!と、よく耳にしますが
実はそんな事はなく、燃えたらガソリンと同じで超危険です。
危険じゃなかったら灯油は危険物に指定されません☺
ただし、
灯油に火をつけても燃える事はありません。
なぜかというと、灯油の引火点は40℃以上
引火点とは、火を近づけた時に燃える最低の温度の事を言います。
つまり、灯油の温度を40℃以上に温めないと火がつかないんです。
冬場の寒い時期に灯油の温度が40℃に達する事はありません。
ストーブに火が付く原理は最初に灯油を引火点まで温めるからなんです。
逆にガソリンは-40℃でも火が付くので、いつでも危険です。
じゃー灯油って、安全じゃん!って思うかもしれませんが
灯油でも、火が付く条件が整えばいつでも危険です。
灯油に火が付く条件とは?
灯油も気化しやすい状態であればいつでも火が付きます。
例えば、
・灯油をしみ込ませたティッシュペーパーや紙に火をつけた場合
・灯油を霧吹きスプレーで火をつけた場合
引火点とか関係なしで燃えます。
これは、空気中の酸素と触れ合う状態を引き起こす原理を利用するため
燃えやすくなります。
こちらの動画その証拠です
ちなみに灯油が燃えるとどうなるのか?
が分かる動画がこれです。
動画は、軽油の実験ですが
軽油も灯油も引火点はほとんど変わらないので同じだと思ってください。
車の中で灯油をこぼさない工夫
灯油缶の蓋を確実に閉めてもこぼれます。
特に年数が経っている灯油缶は、
パッキンが劣化している可能性があるため手で運んでいても簡単にこぼれます。
では、どうやって灯油をこぼさないようにするのかを紹介します。
・満タンに入れない
満タンに入れないとまた来るのが面倒なので
つい満タンギリギリまで入れてしまう気持ちは分かりますが、
満タンに入れてしまうとちょっとの揺れでこぼれます。
なので、灯油缶は20L入る缶でも18Lで止める人が多いです。
18L缶なら、16Lで指定してあげるとこぼれにくくなるので試してください。
・ビニール袋で灯油缶を覆う
少しこぼれるくらいなら、
ビニール袋をかぶせるだけで車内に灯油をこぼす心配はなくなるので
ポリカンが覆いかぶさる大きいサイズのビニール袋を用意しておきましょう。
・助手席に置く
灯油缶を1つだけ置くなら助手席に置き
座席を前に倒し灯油が固定されるようにしましょう。
後ろに置くときでも灯油が、しっかり固定されているか確認しておきましょう。
くれぐれも座席の上におくのだけはやめておきましょうね!
・固定ロープ
トランクなどに置く場合は、固定ロープをあらかじめ用意して
しっかり縛りましょう。
ロープがない場合は、スーツケースにつけるベルトでも代用は可能なのでいろいろ試してみてください。
・ホームボックスを使う
ホームボックスは、
灯油缶20Lや18Lのサイズなら余裕で入るボックスです。
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ホームボックス620↑
このサイズなら、灯油缶20リットルが2つ入ります。
キャンプとかする人もいろんなものが詰められ
アウトドア用品としても使いがってがいいので、僕も今年はこれを使いたいと思っています。
さいごに
灯油の臭いは人体に害はそこまでありませんが、
長い間吸い続けるとめまいがしたりする人もいるので
まずは換気をしてこぼした箇所を吸い込みましょう。