アメリカでのチップ制度は、
日本人にはまったく馴染みがなくチップをあげる基準や渡し方も人によってバラバラ。
だったら知らないふりをしてあげてみない作戦をしてみたらどうなるのか?
おもしろい実験結果がでましたので参考にして下さい。
アメリカでチップを渡さないとどうなるか試した
なんでレストランに行って高いお金払って、さらにチップを20%近くまで払うんだよ!
1万円のお会計だったら2000円はチップですよ?
私には理解できない文化ですが、まぁそれが当たり前と育ってきた人にとっては普通だよって言われてしまいそうですが・・・
これから紹介するチップを渡す必要があると考える場面
・ホテル
・レストラン
・タクシー
アメリカではこの3つの場面が主にチップを渡す場面になってきますが早速どうなるのか紹介していきます。
☑ホテル編
ホテルでチップが必要になってくるのは、
・荷物を運んでくれるポーターさん
・ベットメイキング
ですが、それぞれドヤ顔でチップを渡さないでみました。
・ポーターの場合
荷物一つに対して5ドルものチップを払うのが相場らしいですが、
私は荷物を運んでもらった後部屋で「Thank you 」だけ言ってポーターさんの顔をガン見してみました。そしたら
・・・(・。・)
キョトンとしたこんな(・。・)顔で立ちすくんでいました。
その後数秒の間がありましたが、ドアを閉め立ち去って行きました。
アメリカのチップ制度を知っていると結構度胸いる行為ですね。
私も思わずドキドキしていましたが案外あっさり部屋から出て行ったのでよかったです。
・ルームサービス/ベットメイキングの場合
チップの相場は、だいたい一泊につき3~5ドルを枕もとや机の上に「Thanks for cleaning 」とか書いた紙を書いて渡すらしいんですが
私は、なんにも置かずにホテルを出てラスベガスにギャンブルをしに行きました。
泊まっているホテルには4泊ほど連泊をするので毎日どうなるのかチェックしてみた結果思わぬ出来事が・・・
なんと、ドンドン部屋の掃除具合が雑になっているじゃないですかー
日本ならありえない事が起きていました。
例えばティッシュが用意されていない、枕が雑に置いてある。
用意されているはずの飲み物がない・・・清掃がしっかりしていない。
なんだこりゃ・・・こんなんでいいのかよ(*_*)
ラスベガスで勝ったお金30ドルを最後の日にチップとして置いてみたらどうなるのかも試してみました。
すると・・・
ピッカピカ!
写真にとってれば見せれたんですけど、
ティッシュなどの消耗品はもちろん補充されていて、トイレやシャワー室も念入りに掃除してありました。
アメリカでは、ベットメイキングをする人が毎日変わるのでチップは毎日5ドルあげるのが理想と言われていますが
小さいホテルなんかでは、同じ人がベットメイキングをするので連泊すると汚くなっていくのが検証でわかりました。
☑食事編
・レストラン
レストランでは、お会計の15%~20%のチップをテーブル担当してくれた人に払うのが一般的らしいのですが
あほみたいな制度なので、お会計時にフルしかとしてチップを一銭も払いませんでした。
すると、どうなったか・・・?
以外とあっさりしてました。
特に驚いた様子なかったので、拍子抜けです。
なんか、しっくりこないので一度でたレストランに戻り、
店員さんにチップをあげなかった事について聞いてみました。
私「チップを渡さなかった事についてどう思いました?」
店員「アジア人観光客だからチップの文化を知らないと思い諦めました」
私「すいません。本当は知っていたんです。これ、チップですごめんなさい」
店員「あっそうだったんですか?チップありがとうございます。良い一日をお過ごしください」
こんな感じでした。
注意
レストランに行くと、チップ込みと伝票レシートに書いてある場合は、
Service Charge(S/C)又はGRATUITY INCLUDED TIP・・・と書いてあります。
GRATUITYとは、心付けという意味で、INCLUDEDとは含むって意味になります。
このGRATUITY INCLUDED TIPと書いてあるレシートを見たらチップを払う必要がないので注意して確認して下さいね。
・BAR
アメリカではオシャレなバーがたくさんあり、お酒をたしなむ事ができます。
そんなバーでもチップは必要らしい・・・どんだけチップほしがるんだよ。
1杯飲むたびにカウンターでお金を払い、1ドル~3ドルのチップを渡すらしいんですが、
ここも知らないフリ作戦・・・
すると、「ここでは、チップを払うのが普通だ」
と店員にチップの制度を説明されました。
OMG!
なんと半強制的!
なんか嫌になってきたアメリカ。
☑タクシー編
・タクシー
メーターで表示されている金額の15%~20%のチップを払う必要があるらしい・・・へぇ(・。・)
我が国、日本でタクシーの運転手にチップをあげてみろ。運転手が全力でチップ受け取る事を阻止してくるだろう
そんな事を思いアメリカでタクシーに乗りメーターが30ドルになったところでストップして30ドルピッタリ払い出て行こうとしました。
すると・・・運転手は
「Have a nice day」
と言って手を振ってくれました。
あれ?チップいらねーのかよ!
「ちょっとちょっと、運転手さん。チップもらえなかったのに何とも感じないの?」
タクシー運転手「あなた、観光できてるんだろ?ならチップなんか気にしないで旅行を楽しめよ。my fried 」
なんだか、私は泣きそうになってしまいました。
アメリカでチップが本当に必要な場面は?
私はそもそもチップなんて一銭たりともあげたくない派なんですが、
友達のアメリカ人にこう聞いてみました。
チップって本当に必要なの?
「あげたければ、あげればいいさ」
・・・はっ?なんだその他人事は
もう外人って本当に他人事だよなー
むかついたんで、店員にチップいくら必要かも聞いてみました。
店員「あなたがどれだけあげたいかによるわ」
はっ?一銭もあげたくねーよ<(`^´)>
という事で必要な場面はあなた自身が決めて下さいだそうです。
私はいろんな場所に海外旅行に行ったとがありますがアメリカは特にチップに関してシビアなので
レストラン、タクシーだけはあげるようにしています(いやいや)
だってあげないと、変な空気が流れるんだもん
受け取る人の心理とは?
あるアメリカン人の友達がこう言っていました。
チップの相場はだいたい決まっていて、タクシーやレストランでは15~20%くらいあげるんですが、
サービスがよかったらもっと(25%くらい)あげるらしいです。
そして受け取った方は、もらえる額によってこんな事を考えているそうです。
チップの額で分かる受け取る側の心理
30%のチップ・・・私の接客が喜んでもらえたんだわ。やったー
20%のチップ・・・なにも思わないで受け取る
15%のチップ・・・どこか私の接客に落ち度があったのか?
10%のチップ・・・最悪な客にあたってしまった
1%のチップ・・・この客ケンカ売っているのか?
ここで、もうお分かりですね。
アメリカでは20%以上あげなければ相手は満足しないみたいです。
おれそんな金持ちじゃないから今度からは安いテイクアウトで食事は済ませ
タクシーは使わずになるべく電車を使うことにします。
アメリカでチップがなぜ廃止にできないの?
私のようにチップ制度について
・うざい・めんどう・チップ高すぎ・トラブル多すぎ
なぜなくらないのか正直うんざりで嫌いという意見が多数いらっしゃいます。
そんな中、アメリカでは2017年にチップを廃止する動きが見られました。
アメリカの全ての場所でチップを廃止にすれば、
・めんどうなチップを計算する必要がない
・私達みたいなチップが定着していない人でも安心して観光できる
・お客があげるチップを価格に上乗せすれば国の税金になる
・従業員の収入の安定
このような考え方から国をあげてチップを廃止にしようとする動きがみられましたが
あっけなく中止になりました。
その大きな理由は雇い主が従業員に払う給料をチップ込みで考えているからなんです。
レストランやタクシー運転手の給料は最低賃金ギリギリです。
なぜかというと、チップがもらえるから。
そのチップの金額も給料に含まれているからお店は安い給料で従業員を雇え、安い価格でお客に食事を提供できるのです。
するとお客は満足してチップを払いたがります。そうなると従業員も長く働こうとしてお店全体の質が高まります。
チップが廃止になれば、従業員の給料をあげることにもなり
今までチップのためにがんばっていた従業員の意欲などが低下する恐れがあるためなかなかチップ廃止までには踏み込めないのが現状なんですね。
まっ私からするとさっさとチップがなくなってくれればめんどくさい計算もしなくてすむのでいいんですが
チップを廃止する事により価格全体が上がる事は避けてほしいところです。
さいごに
この記事に書いている、アメリカでのチップ制度はあくまで私が体験して感じた事を書いています。
多少認識にずれがあるかもしれません。
ご了承して頂きたいと思います。
コメント
こんにちは。
凄く勉強になりました。
実際にチップあげなかったり、相手の反応が様々でとても楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
Kazuchin様
ご愛読ありがとうございます。
記事を書いていて
読書様のこういったメールを直接頂ける事が何よりも励みになり、うれしく思います。
ありがとうございました、
楽しく拝見させていただきました。
タクシーの運転手さんには感動です。ただ、これが当たり前だという気持ちもあり日本の文化が体に染み付いているなと実感させられました。海外渡航経験はありませんが、いつか行った時毅然とした態度で接して従業員の方のサービスに見合ったチップを渡せればと思います。貴重な体験談をありがとうございました!チップを一銭も払わなかった度胸に拍手を送りたいです笑。
とても面白かったです。